ドクターブログ

口腔機能発達不全症

ろうそくを吹き消せないことと,歯科と,なんの関係があるの力と思うかもしれません.しかし,ろうそくを吹き消せないことの原因には,「息を自分の思う場所へ吹くことができない」「吹くために唇を尖らせることができない」「口腔内で舌が前に出てきてしまい,息を前に出すのを邪魔している」など,多くの問題点が隠れています.
 本来できるはずである「吹く」という口腔機能が育っていない子どもでは,他にも,年齢に応じた口腔機能が育っていない可能性があります。
「そのような子どもに対し,年齢に伴った口腔機能発達へと導き,その子が本来もつ形態や機能を獲得するための支援ができると考えています。
 「口腔機能発達不全症」の診断のもと,「小児口腔機能管理加算」の算定が行われることになりました。口腔機能発達不全症とは,『「食べる機能」,「話す機能」,その他の機能が十分に発達していないか,正常に機能獲得ができておらず,明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく,口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態』をいいます。15歳未満で,「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」に示されている評価項目のうち,「咀嘔機能」を含む2項目以上に該当する場合に,「口腔機能発達不全症」と診断されます。



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