ドクターブログ

アフタ性口内炎

「再発性アフタ性口内炎」の臨床所見と治療法
アフタの再発を繰り返す口腔粘膜の炎症を「再発性アフタ性口内炎」(RecurrentAphthous Stomatitis)といい,臨床的には、「小アフタ型」,「大アフタ型」,「疱疹状潰瘍型」
の3型に分類されます
対処法としては,局所の刺激を避け,口内炎パッチの貼付,ステロイド含有軟膏塗布,含嗽,鎮痛菜,漢方薬,活性型ビタミンB2製剤投与など薬物療法,および口腔内を清潔に保っことなどが一般的ですが、しばしば接触痛を伴うため,摂食・会話など口腔諸機能の低下が罹患患者にとって大きな課題となります、レーザー照射療法は,照射部位表面付近の組織に直接作用し,疼痛に対して即時的な鎮痛効果が得られ持続されるものです。
「再発性アフタ性口内炎」の臨床的特徴
①小アフタ型:約80~90%と最も多い頻度であるとされ,径が5mmくらいの浅い潰瘍をいいます、潰瘍の個数は1~5個程度で,症状は軽く,瘢痕を残さずに7~14日程度で治癒します。口層,頬粘膜,舌背,舌側縁など非角化口腔粘膜に発生します。
②大アフタ型:潰瘍の径が10mm以上と大きく,角化,非角化口腔粘膜に発生し,軟口蓋に発生することが多いものです。潰瘍は深く,個数は1~3個で,治癒までの期間は1か月以上に及ぶことが多く,疼痛が激しくしばしば瘢痕を残します。
③疱疹状潰瘍型:ヘルペス性歯肉口内炎に類似した径1~2mmの5~20個(ときに100個)の小潰瘍が非角化口腔粘膜に散在性,多発性に発生します、特に,舌腹,口底粘膜に生じることが多く,潰瘍は7~14日程度で通常瘢痕を残さず治癒します。



お問合せ

web予約