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歯周病と認知症の因果関係

歯周病と認知症の因果関係については、近年の研究によりその関連性が示唆されています。歯周病は口腔内の細菌感染によって引き起こされる慢性炎症疾患であり、これが認知症のリスクを高める可能性があるとされています。

歯周病によって口腔内の細菌が血管内に侵入し、体内の炎症反応を引き起こすことで、脳への影響を及ぼすと考えられています。また、歯周病によって引き起こされる慢性炎症が全身の炎症反応を活性化し、認知症の発症リスクを高める可能性があるとされています。

一方、認知症が進行すると口腔ケアが困難になり、歯周病や虫歯が進行しやすくなることも関与している可能性が考えられます。そのため、歯周病と認知症は相互に影響を及ぼし合う関係にあると考えられています。

しかし、具体的な因果関係についてはまだ明確には解明されていないため、今後の研究が必要とされています。歯周病や口腔ケアの適切な管理が認知症の予防や改善に寄与する可能性があるため、歯科医と認知症専門家の連携などが重要とされています。



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