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歯科医院における骨粗鬆症スクリーニング

 平成25年国民生活基礎調査の概況によると、要支援・要介護となった原因のうち、骨折・転倒は脳血管疾患、認知症、高齢による衰弱に次いで第4位であり、高齢者の自立生活を阻む要因となっています。骨粗鬆症については、漠然と不安を持ちながらもどこへ受診すればよいかわからない、もしくは自分には関係がないことと思っている女性が多いことが知られています。
 歯科医院における骨粗鬆症スクリーニングは、このような方が医科へ受診し,骨粗鬆症の精密診断を受けるきっかけを提供するものであり、女性の健康寿命の延伸に繋がるものの一つと考えられます。
 骨粗鬆症について重要なのは、できるだけ早い時期にこの疾患を見つけて骨折の発症を防止することです。歯科では日常的に撮影されることの多いパノラマX線写真による骨粗鬆症のスクリーニングを通じて、骨折による寝たきり予防に少しでも貢献することは社会貢献に繋がるものであり,高齢者が増加するわが国において,この取り組みが多く実施されることは、医療費の抑制にも繋がるものと考えられます。

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