ドクターブログ

インプラント義歯

インプラント固定性補綴は1歯欠損から無歯顎まで適応可能であり,症例選択を誤らなければ,予知性も高く機能性に優れ異物感もほとんどないことから,患者満足度の高い補綴方法として認知されています。しかし,インプラント固定性補綴を行った患者さんも絶対にエイジングは避けられないことから,通院困難になる直前や初期の認知症を患った時点で,固定性補綴から可撤性への移行も検討する必要がある。
 一方,全身状態や解剖学的あるいは経済的制約によりインプラント固定性補綴ではなく。当初より可撤性補綴が選択される場合も少なくない。特に可撤性には固定性にはない非常に大きな利点があり,インプラントデンチャーの適用を優先的に検討する必要もあります。さらに 少数本のインプラントを支台とするインプラントデンチャーは,インプラント埋人による咬合支持域の確保や支台間線エリアの増大により,劇的に可撤性義歯の機能と安定性を向ヒさせることができる。したがって,従来のように欠損に対してインプラントか義歯かの二者択一ではなく、年齢や口腔内環境,ライフステージに調和した両者の複合利用を図ったインプラントデンチャーを再考する必要があります。

お問合せ