ドクターブログ

100年時代のインプラント治療

 インプラント治療が終了している高齢患者に対する対応にしても,これからインプラント治療をする高齢患者への対応にしても,生活の場と長期的な予後を考慮した治療計画を立てる必要があります。
 当たり前ですが、インプラントの治療を行う際には,最後までそれを見届けるという歯科医帥の覚悟も必要。そうであっても,患者の所在が不明となってしまうことや遠方の施設へ転居されてしまうケースもあります。そのため,歯科医院での管理が困難になった時のことを考え,単純で設計変更が容易になるようにし,患者本人や介護者が清掃を行いやすいよう配慮することは必要と考えます。インプラント上部構造の整備だけでなく,口腔衛生指導,咀嚼指導,栄養指導など口腔,食を取り巻く周辺環境を含めた口腔管理をしていかなければなりません。
 一方,寿命の延伸とともに,歯の欠損は減少し,インプラント治療の出番も低下することも予想され、不幸にも歯の欠損が生じれば,補綴の第一選択はインプラント治療になるでしょう。そして新たな欠損を生じないような口腔管理,少数歯欠損のインプラント治療後の長期管理が重要になってくるでしょう。

お問合せ