ドクターブログ

歯周病と治療

 歯肉の発赤、腫脹、腫脹、疼痛などの歯肉症状を呈する病態には、一般的な歯肉炎や歯周炎だけでなく、頻度は少ないが特殊な歯周病である場合があります。特に歯肉炎や歯周炎と扁平苔癬などの粘膜皮膚疾患が併発している場合には、難治性の歯肉炎や歯周炎と片付けずに、その病態を適切に診断し治療しなければなりません。
1. 慢性歯周炎と侵襲性歯周炎
2. 薬物性歯肉増殖症
3. 壊死性歯周疾患
4. 粘膜皮膚疾患(口腔扁平苔癬、類天疱瘡、尋常性天疱瘡など)
 日常臨床で頻繁に遭遇する細菌性プラークによる歯肉炎や歯周炎の治療は、歯肉縁上および歯肉炎下のプラークコントロールを適切に行うことが肝要です。しかし、特殊な歯周病の多くはその診断が困難なことがあり、特に歯肉炎や歯周炎と合併している場合には気づきにくいかもしれません。適切な治療を行っているにもかかわらず、歯肉症状が消失しない場合には、違う病態が隠れている可能性を考えながら診療を行う必要があります。

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