ドクターブログ

フッ素塗布

フッ素には1.脂質を強化し2.歯から溶け出したミネラルの取り込み(再石灰化)を促進し3.むし歯の原因菌(ミュータンス菌)の活動を抑える、という3つの働きが知られています。

こうしたフッ素の働きには、歯科医院で定期的にフッ素塗布を受け、普段はフッ素が配合されたハミガキを使うなど、「プロフェッショナルケアのフッ素」と「セルフケアのフッ素」の併用が効果的です。

口腔癌

高齢者の不顕性肺炎が注目され、われわれ歯科医師には口腔ケアの普及と技術の向上、さらに医科歯科連携がますます重要になってきています。
一方、癌は80年代に死亡原因の第1位となり、現在は2人に1人が癌に罹る時代になっています。

口腔癌は悪性腫瘍の約1%程度と言われていますが、2012年の新規登録は7 000名を超えたとのことです。大まかな見積もりで1.8万人に1人の割合となります。

CAD/CAM冠保険導入

201505112014年4月、先進医療からCAD/CAM 冠が保険導入されました。CAD/CAM 冠の臨床を行う際には、1.安全な症例の選択、2.適切な支台歯形態、3.確実な接着操作、の3点に留意する必要があります。
そしてCAD/CAM冠の治療効果を最大限発揮するためには、歯科医師や歯科技工士が緊密に連携し、制作方法や材料の取り扱いに対する正しい共通の知識と認識の下でそれぞれの作業を正しく確実に行うことが重要です。

糖尿病と歯周病

歯周病と糖尿病の関連性が着目されるようになった背景には、炎症というキーワードが存在する。歯周病は細菌感染による慢性微少炎症ですが、2型糖尿病もまた脂肪細胞が脂質を過剰に貯め込み、局所的な慢性炎症を引き起こすことが原因の一つであると考えられます。
歯周病と糖尿病で起きている慢性微少炎症は、レジスチンなど炎症性サイトカインの分泌を通じてインスリン抵抗性を惹起し、結果として血糖値を上昇させる可能性があります。

高齢者の摂食嚥下と機能回復

2025年問題がカウントダウンをはじめた我が国では、高齢者の摂食嚥下機能の維持、回復が重要となる。高齢者の誤嚥性肺炎も注目され、食べられる口を作ることから取りかかるべきであろう。認知症患者も増加するなかで、最期まで口から食べるために、機能減退する前からの歯科的介入が必要と思われる。

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