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認知症と歯周病ケア

 歯周病と認知症は、口腔ケアと密接に関連している疾患です。歯周病は歯肉や歯を支える組織が炎症を起こす病気であり、放置すると歯を失うだけでなく、全身の炎症を引き起こす可能性があります。認知症は脳の機能が徐々に衰えていく病気であり、認知機能や判断力、記憶力が障害されます。

 口腔ケアが重要な理由は、口の中は全身の健康と密接に関連しているからです。歯周病の菌が血管を通って全身に影響を及ぼすことが示唆されており、疾患の進行が心臓病や糖尿病、認知症といった慢性疾患のリスクを高める可能性があります。特に認知症との関連性が注目されており、歯周病の進行が認知症のリスクを高めるとされています。

 口腔ケアを含めた予防策としては、定期的な歯科検診や歯磨きを丁寧に行うことが重要です。また、ハブラシやデンタルフロスを使用して歯垢やプラークをきちんと除去し、口臭や虫歯、歯周病の予防に努めることが必要です。歯周病が進行している場合は、歯科医による適切な治療を受けることが重要です。

 口腔ケアの重要性は、全身の健康にとっても重要な要素であり、特に認知症などの慢性疾患との関連性が指摘されています。定期的な歯科検診や適切な歯磨きを習慣化し、歯周病や認知症などのリスクを軽減することが大切です。口腔ケアを含めた予防策をしっかりと実践し、健康な口腔環境を維持することが重要です。

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