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歯周病による咬合の崩壊

 歯周病は、歯周組織の炎症や破壊を引き起こす慢性的な疾患です。重度の歯周病では、歯肉の炎症が進行し、歯周組織や骨が破壊されることがあります。

歯周組織や骨の破壊が進行すると、歯の支持組織が弱くなり、咬合(かみあわせ)に悪影響を及ぼすことがあります。具体的には、以下のような咬合高径の減少が引き起こされる可能性があります。

歯の移動: 歯周病によって歯の支持組織が破壊されると、歯が移動しやすくなります。これにより、咬合高径(上下の歯が咬み合った時の歯の高さ)が変化し、減少することがあります。

歯の抜け落ち: 歯周病が進行すると、歯の支持組織が弱まり、歯が抜け落ちることがあります。歯が欠損すると、その部位の咬合高径が減少します。

骨の破壊: 歯周病が進行すると、歯周組織だけでなく、周囲の骨も破壊されることがあります。骨の破壊により、歯の支持組織が弱まり、咬合高径が減少する可能性があります。

顎関節の変化: 歯周病による咬合の問題は、顎関節にも影響を及ぼすことがあります。歯周病によって歯の位置が変化すると、顎関節の負担が増加し、関節の機能が低下することがあります。このような状況では、咬合高径が減少する可能性があります。

以上のように、重度の歯周病は歯周組織や骨の破壊を引き起こし、咬合高径の減少をもたらす可能性があります。このような状況では、咬合の安定性や咀嚼機能に影響を及ぼすことがあるため、早期の歯周病治療が重要です。



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