ドクターブログ

歯周基本治療

 患者さんの徹底したブラッシングと術者の適切なスケーリング・ルートプレーンニングによって獲得された長い上皮性付着は,良好なメインテナンスを経て結合織性付着に変化したように推察されることがあります。それは特別なことを言っているわけではなく,日常的に行われている歯周基本治療の質をより高めてゆくことによっておこります。
 質の高い歯周基本治療を実践するための要点は,1.質の高いプラークコントロールを行う患者のモチべーションとその継続 2.麻酔をしなくても痛くないルートプレーニング 3. 適切なルートプレーニングの開始時期を見極めること,以上3点であると考えています。無麻酔でも痛くないルートプレーニングは,歯周組織を掻爬しないため歯周組織の量を減じることがありません。その結果、通常では抜歯の適応と考えられがちな重症例にも対応できること,歯の自然移動や歯肉のクリーピングにとって有利なことなど,その利点は多いと考えます。

お問合せ